舌足らずの幼いしゃべり方はとてもかわいいですが、舌の機能障害によりうまく発音できないことが原因のこともあります。まれに手術が必要な場合もあるようです。今回は我が家が経験した「舌小帯短縮症」のお話です。
登場人物紹介
ある日の出来事 舌小帯短縮症編
「とと」(ここのこと)、「ち」(木のこと)、「どじ」(5時のこと)、「まちだい」(間違いのこと)など。たまに聞き取れなくて、何回も聞き直していると花ちゃんがおこってしまうことも。
「花ちゃんのしゃべり方はかわいいけど、いつまでこういう風にしゃべるのかなぁ?」
「まだ小さいからじゃないの?」
それからしばらくたったある日
「保育園の歯科検診で 「舌小帯短縮症」 って言われたけど。上唇のスジのところかなぁ?スジが歯茎のところまでつながっているし、引っ張られるとすごく痛がるから。」
「今度、○○先生(我が家のかかりつけの口腔外科)のところでみてもらおう。」
またまたしばらくたったある日
「上唇じゃないよ。舌の下のスジのところだよ。スジが舌先から歯茎までくっついていると、舌の動きが悪くなるから、スジを切る手術をする必要があるけど、花ちゃんの場合は手術適応じゃないね。手術はスジを切るだけだから簡単だよ。」
「上唇のスジじゃなくて、舌の下の方だったのかー!隠れてるから気がつかなかったね。手術の必要はないけど、発音の仕方は気をつけて教えてあげないといけないね。命にかかわる病気ではないから、今のところはよかったね。」
「舌小帯短縮症」とは?
舌小帯短縮症(俗称 つれ舌)または舌癒着症とよばれる。舌の裏側にある舌小帯(舌のスジ)が舌の先から歯茎までのびているためにおこる舌の運動制限。有病率は約2%程度。
2001年日本小児科学会にて、舌小帯短縮症と哺乳は関係がないので、新生児や乳児は治療の必要はないという声明が出ました。4〜5歳で食べこぼすなどの摂食機能障害がある場合は、手術適応の可能性があるというのが一般的なようです。
滑舌が悪いことや食べこぼしが悩みになっていたり、いじめの原因になっている場合は比較的早期の手術を検討することもあるようです。
芸能人にも舌小帯短縮症で滑舌改善のため手術を受けている方がいるようです。日常生活に支障がなくても、お仕事がら治療が必要な人もいますよね。
まとめ
幼少期のかわいいしゃべり方は「舌小帯短縮症」のこともあります。日常生活で支障がなければ経過を観察していればよいけれど、本人が悩んだりいじめの対象になれば手術するという手段もあります。
我が家は花ちゃんにしっかり発音を教えて、様子をみていくことにしました。